Stemsを使うと、DJはトラックの中の４つの音楽要素に対して操作を加えることができます。パフォーマンスの可能性が広がり、DJセットは一層際立ちます。
４つの“ステム”を個々に操作できるので、簡単にインストゥルメント・トラックを作ったり、リミックス、マッシュアップを作ることができるようになります。 トラック全体に対してボリュームやEQをかける代わりに、各音楽要素や、ステムとステムの関係性に気を配ることができるのです。 または特定のステムだけにエフェクトを掛けることもできます。 たとえば複数のデッキを使い、あるトラックのボーカル・ステムを別のトラックのリズム・ステムとスワップしてみるなど、もっとクリエイティブなことを考えてみましょう。
様々なレーベルからStemフォーマットでの音楽リリースが予定されています。Stemファイルでリリースしてもらいたいと思う音楽もたくさんあります。 現時点ではBeatport、Juno、Traxsource、whatpeopleplay、のオンライン・ミュージックストアでStemフォーマットの音楽を探すことができます。
現在のところNative Instrumentの Traktor Pro 3がStemsを再生することがき、Stemフォーマットに対応する初のソフトウェアとなります。Traktor Kontrol S4、S8、F1ハードウェアコントローラではTRAKTORのStem Deckをハンズオン・コントロールできます。間もなくサードパーティ製のStem対応ハードウェアやソフトウェアのリリースも予想されます。
Stem対応のソフトウェアやハードウェアをお持ちでない場合でも、Stemファイルは通常のステレオファイルとして、mp4フォーマット対応のDJアプリやメディアプレイヤーで再生することができます。 特別なソフトウェアやハードウェアは必要としません。
もし自分が作ったトラックを自分で演奏をしたい場合、無償Stemクリエーターを使えばStemファイルを簡単に作ることができます。StemクリエーターにはDJやプロデューサーに向けた実用的なクイックスタートガイドが付属します。ベータ版をダウンロードして、さっそくStemsを作りましょう。
作ったトラックをご自身でマスタリングする場合でも、マスタリングスタジオに依頼する場合でも、Stem CreatorでStemsトラックを完成させる前に、いくつか注意すべき点があります。このビデオでは、ロンドンのWired Mastersの著名なマスタリングエンジニアKevin Graingerと彼のチームが、Stemsのミックスダウンとマスタリング作業について解説します。
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Stemファイルはmp4フォーマットのコンテナを使っており、ひとつのファイルの中に４つのステムが収められています。 拡張子には.stem.mp4 が使われ、mp3ファイルと同じようにひとつのファイルとして扱うことができます。 Stemsファイルには通常のマスタートラック・バージョンも収録され、iTunesのようなmp4をサポートするオーディオプレイヤーであればステレオ再生することができます。 各ステムを再生するには、対応のソフトウェアやハードウェアが必要になります。
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